ありがとう~今のあなたで大丈夫。
優しいこどもは特に、親に迷惑をかけたくないと学校に行きたくない事を言い出しにくいそうです。
娘の3年間を振り返ると、何度か心が折れかけてどこに何をぶつけて良いのかわからなくなる時があったね。
色んなサインを出していたにも関わらず気づいた時にはただの年頃の反抗期では無かった。
環境も選べず学校へ行くとしか選択肢がなかったよね。
学校を楽しめていない自分がイヤだったんだよね。
私もこのまま子どもの悔しさを終わられる訳にはいかないと必死にもがき一緒に苦しんでた。
つもりだった。
そんな中
負けてどうすると必死に学校へ戻そうとする私。
彼女自身はもう自分を動かすエネルギーは 0
そんな渦中で伝え続けた事がありました。
『どんなことがあっても親はあなたの味方だ』
という事。
小学校の低学年の頃からスポ少で全身全霊を掛けて取り組んで突っ走って来たあなたは
ゆっくりする暇も無かったと...自分自身を見つめ直す時間を与えてもらったのではと思いました。
その辺から、私の意識も変わりはじめました。
よし、この時間を思いっきり有効に使おうと。
いつか娘も、嫁に行き一緒に居たくても居られなくなるんです。
なんと大切な時間だろうかと気づきました。
学校に戻そう戻そうと思ってるうちは戻らない
もう戻らんでも別にええ!
将来の進路に困るからとか、今後の人生に影響するとか、それこそ体裁なんてもうどうでもいい。
今苦しいのに先のことをしかも本人でも無いのに気にしてどうすんのよ...
そんな苦しい子どもを思う本当の紐ときは
〝今のあなたで大丈夫。まるごとのあなたでいてください〟という事だったのかもしれません。
学校に通って元気が無い... より
学校に通って無いけど元気 を選びました。
娘に生きるエネルギーが戻るのなら。
100%そう思いました。
とにかく一緒に出かけまくりました。
ご飯食べに行ったり、ショッピングを楽しんだり、湖や海を見に行ったり、真夜中に流星群を見に山に登った事もあります。
今の悩みとは全く関係の無いことでもいい。
嬉しさや喜びを沢山充電します。
そうするうちに
自分自身で乗り越える術を見出せるのかも知れません。
娘は、自ら明日から行くと宣言し登校しました。
後に何がきっかけでそう思ったのか聞いてみました。
『自分のペースでいいんだと思えた』
『そこから這い上がったら自分はどうなるんだろう、きっと今なら変われるかもしれない』
『ほとんど苦しみが多かったけど、その中にある少しの楽しみに注目しようと思った』
そうです。
自分自身にとことん向き合う時間が、色んな気づきのきっかけになり、今までの点でしかなかった光が、こぼれんばかりにあふれる光になりました。
悩んでるクラスメイトの心の支えになってあげたり、気づかせる存在になったり、自分の中心に一本軸を通した彼女は、私も支えてもらっているとても頼もしい存在。
今日は卒業式でした
この廊下。
この階段。
その頃、どんな思いで歩いただろう
ほんとによく頑張ったね。
ほんとに尊敬する。
ここにたどりついたのは、本来なら避けて通りたいであろういろんな先生方の手厚いサポートがあってのことです。
そしてクラスメイトみんなの最後の一言の挨拶を聞いて、娘だけでなくほんとに苦悩や大きな壁を乗り越える子どもの多いことに気付かされました。
つまずいた子もそれを見ていた子も助けたい思いはどこかに持っていながら、うまくコントロールできない保身を否めなかった苦しさがあったことを感じました。
男子も女子も涙で溢れた最後のホームルームでした。
私も親としてあなたを通して気づいたことがたくさんありました。
本当にありがとう。
感謝の気持ちでいっぱいです。
卒業おめでとうございます。
どなたかのこころにも届くと良いなと思い書きました
いまのあなた自身で十分と気づき、支えあえれば道は開けると信じています